《ブラジル》観光ガイド=ウバツーバとアンシェタ島=南国の美しい自然を堪能

AI要約

ウバツーバ(Ubatuba)はサンパウロ州北部海岸に位置し、100以上の美しいビーチやアンシェタ島などの観光地がある。歴史的にはポルトガル人と先住民族の交流があり、アンシェタ島は元刑務所から観光地へと変貌した。

アンシェタ島では七つのビーチや自然遊歩道が楽しめ、プレシディオビーチやパルマスビーチなどが人気。スルビーチまでの散策路も魅力的だ。

島へのツアーは様々な旅行社が実施しており、交通機関や入島料を考慮して選択できる。

《ブラジル》観光ガイド=ウバツーバとアンシェタ島=南国の美しい自然を堪能

 ウバツーバ(Ubatuba)はサンパウロ州北部海岸にあり、サンパウロ市から北東に223キロに位置する観光と漁業を生業とする、人口9万人余りの町だ。100以上の美しいビーチがあり、サーフィンやスキューバダイビングのメッカとして知られる。

 歴史は古く、かつてポルトガル人からの侵略に対抗した先住民族トゥピナンバー族が、交渉にきたアンシェタ神父を1563年に数カ月間幽閉した場所。アンシェタ神父はその間、詩を作り、海岸の砂の上に書き、暗記したという逸話があり、その姿が銅像にされて海岸部にある。

 主な観光地はアンシェタ島、タマル・プロジェクト財団(Projeto Tamar)、水族館、魚市場など。

 沖合にあるアンシェタ島は美しいビーチだけでは飽き足らない人にお薦めの場所だ。1977年にアンシェタ島サンパウロ州立環境公園になるまで、この島はかつて矯正収容所、政治犯や極悪犯向けの厳戒警備の刑務所だった。

 緑に囲まれ、美しい散策路とビーチがある同島は、桟橋を降りてすぐにある古い刑務所の廃墟にその歴史が残されている。現在は、素晴らしい海と自然を楽しむ観光がメインとなっている。サンパウロ北海岸で2番目に大きい島で、同地観光の名所となっている。

 この島には七つのビーチがあり、自然遊歩道やシュノーケリングができる海中遊歩道もある。島に到着すると、まずプレシディオビーチ(Praia do Presídio)とサパテイロビーチ(Praia do Sapateiro)があり、島に向かって左手に少し歩くと、魚が泳いでいる天然の海水プール(piscina natural)エンジェーニョビーチ(Praia do Engenho)がある。

 向かって右側に行くと、終戦直後に収容された日本移民が切り開いた散策路。その先には、島で一番人気のビーチのひとつ、パルマスビーチ(Praia das Palmas)が広がっている。波止場周辺にはトイレ、バーベキュー場、遊び場、ピクニックエリア、この場所の歴史を伝える小さな博物館(ビジターセンター)まである。

 時間に余裕のある人は島で最も美しいビーチのひとつであるスルビーチ(Praia do Sul)まで、片道2200mの散策路を歩くのがベストだ。ウォーキングをするには事前予約が必要。このルートは地元ガイドと一緒でなければ歩くことができない。

 アンシェタ島へのツアーは、サコ・ダ・リベイラ(Saco da Ribeira)からなどいろいろな旅行社が実施している。ツアーの料金は交通機関やその他の訪問先によって異なるが、60レアルから220レアル。入島料は19レアル。