エムポックス感染拡大のアフリカ医療現場を現地取材 患者の「7割超が10歳未満」

AI要約

昨年からコンゴでエムポックスウイルス感染が確認されており、致死性が高い「クレード1b」が広まっている

感染者の7割以上は10歳未満の子供で、治療は困難な状況

スウェーデンとタイで初めてアフリカ大陸外で感染者が確認される

エムポックス感染拡大のアフリカ医療現場を現地取材 患者の「7割超が10歳未満」

(注意:冒頭から痛ましく感じる恐れのある映像が出てきます)

従来より致死性の高いエムポックス(サル痘)ウイルスの感染が、昨年からアフリカのコンゴ民主共和国(DRC、旧ザイール)を中心に確認されている。

エムポックスウイルスには大きく分けて「クレード1(コンゴ盆地系統群)」と「クレード2(西アフリカ系統群)」の2種類があるが、「クレード1」の方が致死性が高い。

現在広まっているのは「クレード1」から派生した「クレード1b」。8月に入ってからはスウェーデンとタイで、アフリカ大陸外で初めて感染者が確認された。

コンゴ民主共和国の医療従事者は、自分たちの医療施設でエムポックスの治療を受けている患者の7割以上は10歳未満の子供だと、BBCに語った。

BBC取材班はコンゴ民主共和国の東部にある二つの医療センターへの立ち入りを特別に許可された。同国での撮影は現地カメラマンがBBCに代わって担当した。

シミ・ジョラオソBBCアフリカ特派員が報告する。