韓国救急治療室、機能不全の恐れと医師会 ストやコロナ感染増で

AI要約

大韓医師協会は新型コロナ感染拡大と研修医ストによる医師不足を警告。

秋夕休暇で医師が休暇を取ると救急治療室が機能不全に陥る恐れ。

韓国では再びコロナ感染者急増、医師不足問題が深刻化。

[ソウル 23日 ロイター] - 開業医が中心の大韓医師協会は23日、国内で新型コロナウイルス感染者が急増しているほか、研修医によるストが続いていることから、9月の中秋節「秋夕(チュソク)」の祝日に多くの医師が休暇を取得すれば病院の救急治療室(ER)が機能不全に陥る恐れがあると警告した。

協会の広報担当は会見で「9月に新型コロナ感染がピークに達するのに伴い患者が急増し、秋夕の連休で重要な科の医師が休暇を取るとERが次々と閉鎖される恐れがある」と訴えた。

一方、保健福祉省は協会の主張に反論。軍医などによる支援が必要なERがあるかもしれないが、ERが閉鎖されることはないとの見解を示した。

韓国では今月に入りコロナ感染者が再び増加しているが、保健福祉省はERに入った患者の95%以上は診療所で治療可能だとしている。

韓国は2月に研修医数千人が政府の医学部増員計画に抗議して職場から離脱。医師協会によると、大学病院のER配属医師が過重労働と、過度の疲労による医療過誤の訴訟に直面する懸念から辞職するケースが増えている。