ハリス氏が米民主党候補者指名を受諾、会場から割れんばかりの喝采

AI要約

ハリス副大統領が民主党の指名を受諾し、中間層向けの減税法案を目指す意向を表明。

パレスチナとイスラエルの紛争停止と人質解放の必要性を強調し、北朝鮮やイランに関する外交政策を示唆。

ハリス氏は米国の利益を守るためにNATOやウクライナと協力する姿勢を示した。

ハリス氏が米民主党候補者指名を受諾、会場から割れんばかりの喝采

米民主党の大統領候補ハリス副大統領は22日、党全国大会で指名を正式に受諾した。

「地球上で最も偉大な国でしか語られない物語を持つ全ての人を代表して、米大統領への指名を受諾する」と述べた。

「今回の選挙で、私たちの国は過去の苦しみ、冷笑的な態度、亀裂を深める争いを乗り越える貴重でつかの間の機会を得た。新たな道を切り開くチャンスだ。特定の政党や派閥の一員としてではなく、米国人として」と訴えた。

大統領に当選すれば中間層向けの減税法案の成立を目指すと表明。

共和党の大統領候補トランプ前大統領は中間層に無関心だとし「トランプ氏の増税の代わりに、1億人以上の国民に恩恵をもたらす中間層向けの減税法案を可決する」と述べた。同氏が計画する関税は価格を押し上げる作用があるとも批判した。

ハリス氏は中間層の強化が自身の「大統領としての決定的な目標だ」とし、当選すれば「全ての人が競い成功するチャンスがある『機会の経済(opportunity economy)』をつくる」と約束した。

パレスチナ自治区ガザでの紛争は今こそ停戦と人質解放の合意が必要だと強調。「私は常にイスラエルの自衛権を擁護する」と表明する一方で、ガザで起きたことは「破滅的」で「心が痛む」とも述べた。

「イスラエルが安全になり、人質が解放され、ガザの苦しみが終わり、パレスチナの人々が尊厳、安全、自由、自己決定の権利を実現できるよう、バイデン大統領と共にこの戦争を終わらせるために取り組んでいる」と語った。

米国の利益をイランから守るためにあらゆる必要な措置を取るとし、独裁者に取り入ることはしないと言明。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記のような指導者は「トランプを応援している」と述べた。

大統領に就任すれば北大西洋条約機構(NATO)の同盟国やウクライナと協力するとも強調した。