中国の李強首相、ロシアとベラルーシを訪問

AI要約

中国の李強首相がロシアとベラルーシを訪れ、プーチン大統領と会談する。

中ロ関係の活性化を強調し、協力関係を深めるための訪問。

中国は中立を主張しつつもロシアに物資を輸出し、両国間の協力を模索。

中国の李強首相、ロシアとベラルーシを訪問

香港(CNN) 中国の李強(リーチアン)首相が20日から4日間の予定でロシアとベラルーシを訪れている。ロシア国営タス通信は21日、同氏が滞在中にプーチン大統領やミシュスチン首相と会談すると伝えた。

李氏は20日にモスクワのブヌコボ空港に到着し、ロシア当局者や儀礼兵の歓迎を受けた。到着時の声明で「新時代の中ロ関係は新たな活力を見せている」と強調し、「双方に利益をもたらす協力関係を深める」ための訪問だと述べた。

中ロ首相の会談は毎年定期的に開かれている。ウクライナ軍が2週間前、ロシア南西部クルスク州に越境攻撃を仕掛けてから、中国の高官がロシアを訪れるのは初めて。

中国外務省の報道官は先週、越境攻撃をめぐる情勢について問われ、「全当事者」に向けて戦場の拡大や戦闘激化を避けるよう求めたうえで、中国は引き続き「危機の政治解決」に努めると表明していた。

中国は中立の立場を主張する一方、ロシアに軍事転用可能な物資を輸出しているとして、欧米から批判を受けている。

李氏はさらにロシアの同盟国、ベラルーシでゴロフチェンコ首相と会談する予定。中国外務省は19日、両氏が「二国間の関係とさまざまな分野での協力」について詳しく意見を交換するとの見通しを示した。