ブリンケン米国務長官「イスラエルが停戦案受け入れ」 ハマスにも受諾促す

AI要約

ブリンケン米国務長官がイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相との会談後に停戦に関する提案について話し合い、ネタニヤフ氏が受け入れる意向を示した。

停戦提案は先週に行われたイスラエルとハマスの間接協議を通じて提案され、ハマスの受諾が不透明な状況となっている。

イランの報復声明や米国の仲介活動により、停戦合意の実現が急がれており、ブリンケン氏はエジプトとカタールを訪れて交渉を進める予定。

【カイロ=佐藤貴生】イスラエルを訪れたブリンケン米国務長官は19日のネタニヤフ首相との会談後、イスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの停戦を巡る米国などの提案についてネタニヤフ氏が受け入れる意向を示したと記者団に述べた。

ブリンケン氏は、ネタニヤフ氏との2時間半にわたる会談は「とても建設的だった」とし、ハマスも新提案を含む停戦案を受諾するよう促した。ロイター通信が伝えた。

停戦に関する新たな提案は先週、イスラエルとハマスの間接協議を仲介する米国などが双方の溝を埋めるために行った。ハマスは、提案はイスラエルの意向に沿って行われたものだとして反発しており、米側の求めに応じるかは見通せない。

イスラエルの宿敵イランは7月末、国内でハマスの最高指導者がイスラエルにより殺害されたと断定して報復を明言。一方で間接協議の実施中は報復しない意向を示唆し、米国などが停戦合意の実現を急いでいる。

米国などは今週、交渉を仲介するエジプトで間接協議を再開し停戦合意を妥結させる方針を示しており、ブリンケン氏は今後、エジプトとカタールを訪れる予定だ。