豪NZ首脳、AUKUSが地域の安全保障を強化すると表明

AI要約

オーストラリアとニュージーランドは、第2次世界大戦以来最も厳しい戦略環境に直面しており、地域の安全保障を高めるためにAUKUS枠組みを設立した。

ニュージーランドはAUKUSのメンバーではないが、軍事技術の共有に焦点を当てた協定の協力を模索している。

両首脳は共同声明で、南シナ海の不安定化やサイバー攻撃などの脅威に対処するため、今後も緊密に連携することを確約した。

豪NZ首脳、AUKUSが地域の安全保障を強化すると表明

Renju Jose

[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相とニュージーランド(NZ)のラクソン首相は16日、キャンベラで会談し、両国は第2次世界大戦以来最も厳しい戦略環境に直面しているとの認識を示した。米英豪3カ国の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」が地域の安全保障と安定を高めると表明した。

ニュージーランドはAUKUSのメンバーではないが、軍事技術の共有に焦点を当てた協定の「第2の柱」での協力を模索している。

アルバニージー氏は共同会見で、「われわれは非常に多くの価値観と目標を共有しており、ニュージーランドを第2の柱に含める機会を検討するのは当然だ」と語った。

ラクソン氏はニュージーランドとオーストラリアの安全保障関係は今後も緊密であり続けるとし、「われわれの意図は、オーストラリア軍と完全に相互運用できるようにしたいということだ」と述べた。

会談後に発表された共同声明によると、両首脳は「両国の安全と繁栄を確保するため、これまで以上に緊密に連携する」ことを約束した。

「南シナ海における危険で不安定化を招く挑発的な行動に重大な懸念を抱いている」とし、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。

サイバー攻撃の脅威を強調し、ハッキングがいずれかの国の領土保全、政治的独立、安全保障を脅かすものであれば、武力攻撃とみなすと指摘した。