トルコはNATOの責務全面的に果たす=ギュレル国防相

AI要約

トルコ国防相は、トルコがNATOに対する責務を全面的に果たすと表明。

一部の西側諸国がトルコのロシアや中国との接近を警戒し、トルコ自体もSCOへの加盟を模索しているが、NATO加盟国としての責務は優先されるとの主張。

米国からのF-16戦闘機売却やF-35開発計画、欧州製戦闘機ユーロファイター・タイフーン購入についてもトルコ側の立場が示されている。

トルコはNATOの責務全面的に果たす=ギュレル国防相

Tuvan Gumrukcu Huseyin Hayatsever

[アンカラ 12日 ロイター] - トルコのギュレル国防相はロイターの書面インタビューで、北大西洋条約機構(NATO)に対する責務をトルコは全面的に果たすと明言した。

一部の西側諸国は、トルコがロシアや中国などに接近することを警戒。先月にはエルドアン大統領から、ロシア、中国、中央アジア各国が設立した「上海協力機構(SCO)」への加盟を望んでいるとの発言も飛び出した。

ギュレル氏は、トルコのNATO加盟国という立場がSCOとの関係発展の妨げにはならないと主張。「それとは別に、われわれの優先課題はNATOの重要な加盟国の一員として自分たちの責務を完全に履行し、加盟国間の団結を強化することにある」と述べた。

トルコがスウェーデンのNATO加盟を認めた後に米国が決めたトルコへのF16戦闘機売却についてギュレル氏は、購入手続きが予定通り進んでおり、詳細に関する協議が続いていると説明した。

米国の最新鋭ステルス戦闘機F35開発計画にトルコが復帰を望むかと聞かれたギュレル氏は、この問題でトルコと米国の話し合いが続いていると答えた。

ギュレル氏は、欧州製戦闘機ユーロファイター・タイフーン購入にもトルコは依然関心があるが、今のところ具体的な進展はないと付け加えた。

エルドアン氏は先月、シリアのアサド大統領を招いて関係正常化に向けた会談を行う意向を明らかにしている。

これを巡りギュレル氏は、条件が整えば両国が閣僚級の協議を開くことは可能だとの見方を示した。