米ディズニー、パークで死亡した女性の夫にDisney+を利用していたことを理由に裁判取り下げを求める

AI要約

アメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・パーク&リゾートのレストランで食事をした後、アレルギー反応を起こして死亡した女性の夫がディズニーを訴えている。ディズニーは裁判を避けるため第三者による仲裁を求めている。

夫は妻と母親とともにディズニーワールドを訪れ、アレルギー反応を起こした妻が死亡。ディズニーのレストランはアレルギー対応可能と謳っていたが、問題が生じた。

事件の経緯や裁判所提出の結果、死因の特定などが明らかにされている。

米ディズニー、パークで死亡した女性の夫にDisney+を利用していたことを理由に裁判取り下げを求める

アメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・パーク&リゾートのレストランで食事をした後、アレルギー反応を起こして死亡した女性の夫に対し、ディズニー側が裁判を取り下げて第三者による仲裁で解決するよう求めている。

ディズニーは、夫が2019年にDisney+の無料視聴に申し込んだ時に規約に同意したため、同社に対する裁判はできないと主張している。

亡くなった妻の遺産の代理人としてウォルト・ディズニー・パーク&リゾートを訴えたのは、ニューヨーク在住の医師ジェフリー・ピッコロ氏だ。

ピッコロ氏の弁護団が8月に裁判所に提出した書面によると、同氏は妻で医師のカノクポン・タングスアン氏と、自身の母親の3人で2023年10月にディズニー・ワールドを訪れ、ディズニー・スプリングスにあるラグラン・ロード・アイリッシュ・パブで食事をした。

タングスアン氏は乳製品とナッツのアレルギーで、このレストランを選んだのは、アレルギー対応可能と謳っていたからだったという。

ラグラン・ロード・アイリッシュ・パブのウェブサイトには、「注文前にシェフもしくは特別食の訓練を受けたキャストに相談できます。当店では、指定されたアレルギー原因物質がアレルギー対応メニューに混入しないよう、材料の調達や調理、取り扱い手順において合理的な努力をしています」と書かれている。

ピッコロ氏は、妻とともに乳製品やナッツを使わないメニューがあるかどうか確認したところ、ホールスタッフが「ある」と答えたと主張している。

その後何度も、タングスアン氏が注文した料理に乳製品やナッツが含まれていないかを尋ねたが、その度に含まれていないと言われたという。

しかしピッコロ氏の訴えによると、タングスアン氏は食事をしてから約45分後、プラネット・ハリウッドで一人で買い物をしている時に突然重度のアレルギー反応を起こした。

ピッコロ氏の母がかけた電話には知らない人物が出て、タングスアン氏が病院に運ばれたと伝えたという。

原告が裁判所に提出した書面によると、タングスアン氏は自分でエピペンを打ち、床に倒れた。居合わせた人が緊急通報して病院に運ばれたが死亡が確認された。

その後の検視で、死因は体内で乳製品とナッツの濃度が上昇したことによるアナフィラキシーと断定されたという。