アメリカ経済に危険信号? ディズニーのテーマパークが苦戦している(海外)

AI要約

ディズニーは直近の決算で、テーマパーク部門の結果が予想を下回り、消費者需要の低迷が続くと報告した。

アメリカ経済にインフレの影響があり、企業が適応を迫られている中、ディズニーのテーマパークは苦戦している。

ディズニーはストリーミング部門の好調な業績に支えられつつも、消費者環境の厳しさや個人消費の減少に直面している。

アメリカ経済に危険信号? ディズニーのテーマパークが苦戦している(海外)

ディズニーは直近の決算で、テーマパーク部門が予想を下回る結果になったと報告した。

消費者需要の低迷によるもので、この傾向まだ続きそうだと語った。

インフレの打撃を受けたアメリカ人は消費を抑えており、企業は適応を強いられている。

ディズニーのテーマパークが苦戦している。アメリカ経済へのさらなる危険信号だ。

8月7日に発表した第3四半期決算で、ウォルト・ディズニーはテーマパーク部門が予想を下回る結果になったと報告した。経済に暗雲が垂れ込める中、これは消費者が消費を抑えていることを示すもう1つのサインだ。

アメリカのパーク&エクスペリエンス部門の営業利益は前の年の同じ時期に比べて3%減の22億ドル(約3240億円)だった一方、売上高は前年同期比2%増の84億ドルだった。

パーク&エクスペリエンス部門における営業利益の減少について、同社はインフレによるコスト高と消費者需要が予想以上に低迷したためだと説明した。

この部門の「需要の減速」は続く見込みで、今後、数四半期にわたって影響を及ぼす可能性があるとディズニーは報告した。

Business Insiderが入手した幹部コメントで、ディズニーは「最近の経済は不安定だが」同社のエクスペリエンス事業の「長期的なチャンスを確信している」と述べた。

テーマパークは近年、ディズニーの収益の主な原動力となっており、2023年にはさらなる事業拡大のために600億ドルを投じるとした。

インフレがアメリカ人の財布を直撃する中、旅行やテーマパークへの出費を減らしている消費者もいる。コムキャスト(Comcast)も7月に発表した第2四半期決算で、ユニバーサル・スタジオの収益が減少したと報告している。

個人消費の減少はアメリカ経済全体に影響を及ぼしている。

売り上げが低迷していると報告する企業もある中、マクドナルドやバーガー・キング、タコベルといったファストフード・チェーンはいずれも、値下げやセットメニューを導入し、コスト意識の高い消費者を引き付けようとしている。

スターバックスも「消費者環境が厳しい」ため、客足が減ったと報告している。

だが、ディズニーにとって悪いニュースばかりではない。

同社の業績は好調なストリーミング部門によって支えられた。ストリーミング部門は初めて黒字となり、ピクサーの『インサイド・ヘッド2』といった映画が大ヒットした。