戦闘機同士が空中衝突、2人死亡 仏北東部

AI要約

フランスのエマニュエル・マクロン大統領が、ラファール戦闘機2機の空中衝突事故で2人が死亡したことを明らかにした。

衝突は異例の事故であり、1機の操縦士が脱出して無事だったが、もう1機の操縦士と教官が行方不明となっていた。

ラファールは多目的戦闘機であり、索敵や攻撃、核兵器搭載などを任務とする。

戦闘機同士が空中衝突、2人死亡 仏北東部

【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は14日、同国北東部で2機のラファール(Rafale)戦闘機が空中衝突し、片方に搭乗していた操縦士ら2人が死亡したと発表した。先進技術を搭載した軍用機同士の衝突事故は異例。

 事故は同日、北東部コロンベレベル(Colombey-les-Belles)で起きた。地元当局者はAFPに「12時30分(日本時間19時30分)ごろに大きな音が聞こえた」と語った。航空機が音速の壁を越える時に発生する衝撃音「ソニックブーム」とは異なる「打撃音」のような音だったという。

 衝突後、1機目の操縦士は脱出し無事だったが、もう1機を操縦していた訓練生と教官の行方が分からなくなり、当局が捜索していた。

 マクロン氏はX(旧ツイッター)に、ラファールでの訓練中に2人が死亡したと投稿。「国家として、遺族およびサンディジエ(Saint-Dizier)第113空軍基地の同僚と悲しみを共有する」と書き込んだ。

 ラファールは索敵や地上・水上目標の攻撃などに使用されるほか、核兵器も搭載できる「多目的戦闘機」で、仏兵器産業の「ベストセラー」となっている。