国連安保理、イスラエル軍のガザ学校爆撃を批判 パレスチナ「言い訳するな」

AI要約

国連安保理は、イスラエル軍がガザの学校に爆撃を行い、多数の民間人が死傷したことを受けて会合を開き、爆撃を批判する声明を出した。

各国は爆撃を非難し、イスラエルに自制を求める中、死亡したパレスチナ人は総勢約4万人に上ると国連が報告。

会合では、パレスチナのマンスール国連大使とイスラエルのエルダン国連大使のやり取りが行われ、エルダン氏は爆撃の正当性を主張した。

【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は13日、イスラエル軍がイスラム原理主義組織ハマスの拠点があるとして10日に爆撃したパレスチナ自治区ガザの学校で、避難していた女性や子供を含む民間人が多数死傷したことを受けて会合を開いた。15理事国全てが爆撃を批判し、米国などがイスラエルとハマスに停戦と人質の解放の実現を呼びかけた。

フランスや韓国、中国など9カ国は爆撃を明確に非難し、英国や日本など他の6カ国は「驚愕(きょうがく)している」「深く懸念している」などの表現でイスラエルに自制を求めた。

国連によると、ハマスのイスラエル奇襲攻撃に端を発した昨年10月7日の戦闘開始以降、ガザで死亡したパレスチナ人は約4万人。

13日の会合で、パレスチナのマンスール国連大使は、目を閉じて自席に座るイスラエルのエルダン国連大使に「目を覚ませ、言い訳をするな」と声を荒らげた。エルダン氏は、爆撃したのは「ハマスの作戦拠点がある危険な学校だ」と反論し、自らの発言を終えると早々に退席した。