「ノルドストリーム」破壊工作か ドイツ検察がウクライナ人ダイバーに逮捕状
ウクライナ人の男が「ノルドストリーム」爆破事件で逮捕状を取られた。
男はパイプラインに爆発物を仕掛ける疑いが持たれており、ポーランドを出国し消息不明になっている。
ウクライナ政府は破壊工作への関与を否定している。
ロシアとドイツを結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」がおととし、破壊された事件で、ドイツの検察当局はウクライナ人の男の逮捕状を取りました。
複数のドイツメディアによりますと、ドイツ連邦検察庁はおととしの「ノルドストリーム」爆破事件で今年6月、ウクライナ人のダイビングインストラクターの男の逮捕状を取りました。
この男は他のウクライナ人の男女とともにおととし9月にヨットで爆発物を運び、バルト海の水深70から80メートルにある「ノルドストリーム」に爆発物を仕掛け、パイプライン4本のうち3本を破損させた疑いが持たれています。
「ノルドストリーム」はロシアによるウクライナ侵攻の影響などで事件当時は稼働していませんでした。
男はポーランドの首都ワルシャワに潜伏していましたが、先月、ポーランドを出国して行方が分からなくなっているということです。
スウェーデンとデンマークの捜査当局は今年に入って捜査を打ち切っていて、ドイツのみ捜査を続けていました。
ウクライナ政府は「ノルドストリーム」の破壊工作への関与を否定しています。