反テロのハイテク団体、Xの会員資格に懸念 ハマスの動画投稿で

AI要約

イーロン・マスク氏率いる旧ツイッターのXにイスラム組織ハマスが動画投稿を繰り返し、国際的な反テロリズムのネット団体で懸念が広まっている。

英紙サンデー・タイムズが報じたところによると、ハマスや過激派組織のコンテンツが法律で禁止されているにもかかわらず、簡単にX上で見つかってしまっている。

GIFCTの独立諮問委員会は年次報告書で、ネットの信頼性と安全性を巡りXに対して懸念を表明していた。

[12日 ロイター] - イーロン・マスク氏が率いる旧ツイッターのXにイスラム組織ハマスが動画投稿を繰り返していることを受け、国際的な反テロリズムのネット団体内部で、設立に関わったXの会員資格と理事会参加に懸念の声が上がっていることが分かった。英紙サンデー・タイムズが11日報じた。

同団体は2017年に欧米政府の強い要請を受けて設立された「テロリズムに対抗するためのグローバル・インターネット・フォーラム(GIFCT)」。ITテクノロジー企業の米マイクロソフトやメタ・プラットフォームズ傘下のフェイスブック、アルファベット傘下のユーチューブなどが会員となっている。

同紙は、過激主義と反ユダヤ主義と闘う政府登録の英慈善団体「コミュニティ・セキュリティ・トラスト」(CST)の研究員らの話を引用。英政府がテロ組織と認定しているハマスや、ハマスと共闘する過激派イスラム聖戦、レバノンの民兵組織ヒズボラのコンテンツ配信を英国で10分以内にX上で見つけることができたという。政府はそれら組織の配信を法律で禁じている。

同紙によると、GIFCTの独立諮問委員会が年次報告書(2023年版)で、ネットの信頼性と安全性を巡りXを名指しして懸念を表明していた。