トランプ氏「2028年に会おう」 ロス五輪招致への貢献もアピール

AI要約

11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領は、パリ・オリンピックの閉幕に合わせて、2028年のロサンゼルス五輪での成功を願い、次回五輪の大統領としての意欲を示した。

トランプ氏は就任前から五輪招致に協力し、IOCとの関係強化がロス五輪開催地選定に寄与したと説明した。

一方、オバマ元大統領はシカゴ五輪招致失敗の経験があり、トランプ氏はIOCと協議に積極的でなかったと主張したが、実際にはオバマ氏はロス五輪招致を支持していた。

トランプ氏「2028年に会おう」 ロス五輪招致への貢献もアピール

 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領は11日、パリ・オリンピックの閉幕に合わせて、2028年のロサンゼルス五輪は「大統領として私が熱烈に支持しなければ、開催地に選ばれなかっただろう」と主張した。自身のソーシャルメディアへの投稿で「私が大統領となり、米国が新たなレベルの成功に達していることを願う。28年に会おう」と述べ、大統領として次回五輪を迎えることに意欲を見せた。

 トランプ氏は16年の大統領選で当選した後、就任前から国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話協議するなど「五輪招致のためにロス大会組織委員会と協力してきた」と強調。こうした働きかけによって、他国との招致競争に勝ったと主張した。

 トランプ氏は17年1月の大統領就任後、イスラム圏の一部からの入国を制限。こうした排他的な姿勢が、ロス五輪招致の足かせになると懸念されていたが、17年7月に開催地に決まった。

 一方、前任の民主党のオバマ元大統領は、16年夏季五輪のシカゴ招致を目指したが失敗。トランプ氏はこうした経緯からオバマ氏が「IOCとの協議に消極的だった」と主張したが、実際にはオバマ氏はロス五輪招致を支持していた。【ワシントン秋山信一】