ハマス、停戦交渉再開に消極的 過去の合意案履行求める

AI要約

ハマスはイスラエルとの戦闘休止を巡り、新たな交渉には臨まず以前の協議に基づいた計画の提示を要請。

仲介国の勧告を受けて協議に向けた準備を進めるイスラエルに対し、ハマス側の参加が不透明になる中、ハマスは2024年の合意内容に基づく実施計画を要求。

ハマスはイスラエルの真剣さを疑い、過去の合意案の履行を求めており、先月の最高指導者暗殺事件を巡りイスラエルを非難している。

ハマス、停戦交渉再開に消極的 過去の合意案履行求める

[カイロ 11日 ロイター] - イスラム組織ハマスは11日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとの戦闘休止を巡り、新たな交渉に臨むのではなく、以前の協議に基づいた計画を提示するよう仲介国に要請した。

仲介国の米国、エジプト、カタールは先週、停戦と人質解放に関する最終合意に向けた協議を15日に開くようイスラエルとハマスに求めたが、ハマス側の参加が不透明になった。

イスラエルは協議に参加するため交渉担当者を派遣するとした。ハマスは当初、検討するとしていたが、参加しない可能性を示唆した形だ。

ハマスは声明で「バイデン米大統領のビジョンと国連安全保障理事会決議に基づき、2024年7月2日に合意した内容の実施計画」を提示するよう仲介国に要請。

パレスチナ人の虐殺を継続できる時間を与えるさらなる交渉や新たな提案ではなく、過去の合意案をイスラエルに履行させるべきだと訴えた。

ハマスは交渉プロセスを通じて柔軟性を示してきたが、イスラエルの行動は停戦合意の追求に真剣ではないことを示していると主張した。ハマスは先月末の最高指導者ハニヤ氏暗殺を巡りイスラエルを非難している。