インドは政治家の銀行監視強化を、国際組織が勧告=関係筋

AI要約

国際組織のFATFが政治家や政府高官に関する銀行口座調査の改善をインド政府に勧告

政治的影響力のある公的人物に対する銀行口座の監視が強化される

FATFは資金洗浄防止法の遵守についてインドを評価、一部項目で改善を要求

Nikunj Ohri Manoj Kumar

[ニューデリー 9日 ロイター] - 資金洗浄対策を担う国際組織の金融活動作業部会(FATF)はインドに対し、政治家と政府高官およびその家族の銀行口座に関する調査(デューデリジェンス)を改善するよう求めた。政府筋が明らかにした。

FATFは2023年からインドの資金洗浄対策の評価を行っており、重要な公的地位にある人物に対する財務調査強化の勧告はその一環。FATFは最終報告書を近く公表する。

国際ルールでは、政治家とその家族、近しい関係者は汚職に巻き込まれる恐れがあるため、銀行口座の調査を受けなければならない。

FATFの報告書では、政治的影響力のある公的人物について、口座の資金源をより厳格に監視するとともに、これらの人物とその家族が銀行口座を開く場合には、銀行幹部による承認を義務付けることを勧告した。

関係筋によると、FATFは資金洗浄防止法の施行に関する40項目のうち、37項目について「順守」か「ほぼ順守」と評価した。

残りの3項目は部分的に順守とされ、政治家に対する銀行の監視と、非営利団体・非金融事業者・専門家の財務の監視が含まれる。