米パラマウント、CATV事業で減損処理 人員15%削減へ

AI要約

米メディア大手パラマウント・グローバルはCATV事業の資産評価額を約60億ドル減らし、人員削減も決定。

ニコロデオンやMTV、コメディ・セントラルの視聴者減少による減損処理が影響。

第2・四半期は営業利益が市場予想を上回ったが、売上高は低下し、ストリーミング事業は初の黒字を達成。

米パラマウント、CATV事業で減損処理 人員15%削減へ

[8日 ロイター] - 米メディア大手パラマウント・グローバルは8日、ケーブルテレビ(CATV)事業の資産評価額を約60億ドル減らす減損処理を行ったと明らかにした。また人員を15%削減する方針も示した。

減損処理は、ニコロデオンやMTV、コメディ・セントラルといったCATVチャンネルの視聴者が減り、広告収入の減少につながっている状況を反映している。

同社の第2・四半期決算は、調整後の営業利益が8億6700万ドル(1株当たり0.54ドル)となり、1株利益はLSEGが集計した市場予想の0.12ドルを上回った。

売上高は前年同期比11%減の68億ドルで、市場予想の72億ドルに届かなかった。CBSを含むテレビ事業の売上高は17%減の約43億ドルだった。

一方、「パラマウントプラス」を含むストリーミング事業は四半期として初めて黒字となった。消費者向け事業の営業損益は第2・四半期に2600万ドルの黒字を計上。前年同期は4億2400万ドルの赤字だった。

映画事業は新作「IF」や「クワイエット・プレイス」などの興行収入が好調だったにもかかわらず、5400万ドルの損失を計上した。