世界2位ラーメン消費国ベトナムでブルダック炒め麺の人気上昇…Kフード相次ぐ快進撃(2)

AI要約

ベトナムに進出する韓国の食品企業が急速に拡大しており、現地生産基地を増やす動きが活発化している。オリオンやパルドなどが現地工場を増設し、売上を伸ばしている。

タイやインドネシアでも韓国ラーメンブランドが競争を繰り広げており、各企業が現地市場に特化した商品開発や販売展開を行っている。三養食品や農心も積極的に参入している。

ASEAN市場における韓国食品の需要が増加していることが報告され、6億人以上の人口を抱えるこの市場においてさらなる拡大を目指す企業が増えている。

◇生産基地から構築

企業はベトナム現地に生産基地を急速に増やしている。「国民的菓子」チョコパイでベトナム菓子市場への進出を成功させたオリオンは、3回目の現地工場設立を推進して従来の工場も建て増す計画だ。コブクチップ(現地商品名「マシタ」)など韓国販売商品以外にコメ菓子、朝代用パンなど現地オーダーメード型商品も持続的に人気を博したおかげだ。オリオンのベトナム法人は昨年売上4775億ウォンで歴代最大の実績を収めた。

昨年4月タイニン省に第2工場を完工したパルドは来年までに生産ラインを増設して現地に特化したラーメン生産量を年間7億個に増やす計画だ。パルドのベトナム法人売上は昨年前年比17.4%増となる797億ウォンを記録した。オットギもベトナムに販売法人と工場を置いている。現地に設立した2つの工場を中心に、韓国で販売中のジンラーメン、ヨルラーメン以外にもベトナムMZ世代を攻略した「オッパラーメン」、ハラル認証ラーメンなどを生産・販売中だ。

◇タイ・インドネシアの攻略も順調

ベトナムに近いタイとインドネシアでは韓国ラーメンブランド間の競争が激しい。ブルダック(鶏肉の激辛)炒め麺でグローバルヒットした三養(サムヤン)食品は昨年インドネシア法人を設立して市場を攻略中だ。インドネシアは中国に続き世界2位のラーメン消費国家だ。タイでは現地の好みに合わせて麻辣ブルダック炒め麺を、マレーシアではCU・ピザハットとコラボレーションしてロゼ鶏ブルダックキンパプ(のり巻き)とマカロニチーズなどを発売するなどブルダックブランドを積極的に活用している。

農心(ノンシム)が昨年11月にタイで発売した辛ラーメントムヤムと辛ラーメン炒め麺トムヤムは発売8カ月で累積販売量500万個を突破した。この製品がタイ旅行客のショッピング品目として人気を呼んでいることを受けて農心は下半期にグローバル市場発売を準備中だ。

◇成長の可能性大きいASEAN市場

食品業界ではASEAN市場を拠点に海外輸出地域をさらに拡大していく計画だ。昨年aTが発刊したASEAN食品市場分析レポートによると、韓流コンテンツを通じてKフードの認知度が高まり、スナックやラーメン、ソース類など韓国製の食品に対する需要が持続的に増加している。ASEAN国家の人口規模は約6億人で、Kコンテンツに対する関心を基にKフードに対する好感度が高まっていて市場拡大の可能性が高い。

Kフードブームに対して研究してきた梨花(イファ)女子大コミュニケーション・メディア学部のユ・スンチョル教授は「ベトナム・タイ・インドネシアなどASEAN国家は人口成長率が高く、旺盛な購買力を持つ若者消費層が多く、潜在力のある市場と評価されている」とし「Kフードに対する認知度が上昇して韓国製スナックやラーメン、ソース類商品に対する需要も引き続き増加するとみている」と話した。