ロシア西部クルスク州で激戦、ウクライナ越境攻撃 プーチン氏対応協議

AI要約

ロシア国防省はクルスク州でウクライナ軍との激しい戦闘が続いていることを明らかにした。

ウクライナがクルスク州への越境攻撃を実施し、ロシア軍が反撃。死傷者が出ている。

ウクライナ軍はスジャ付近まで侵入し、ロシアの天然ガス積み替え地点や原子力発電所に対して攻撃が行われている。

Guy Faulconbridge Lidia Kelly

[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア国防省は7日、ウクライナと国境を接する西部クルスク州で、越境攻撃を実施しているウクライナ軍との激しい戦闘が続いていると明らかにした。

ウクライナが6日に実施したクルスク州に対する越境攻撃に対し、ロシア軍は反撃。クルスク州のスミルノフ知事代行によると、6日に5人が死亡、少なくとも20人が負傷した。

ロシア国防省によると、戦闘は7日にかけても続き、ウクライナ側の勢力はクルスク州スジャの北西に進撃した。スジャはモスクワの南西530キロメートルの地点にあり、ウクライナ経由で欧州に輸出されるロシア産天然ガスの積み替え地点。スジャの北東60キロの地点にはクルスク原子力発電所がある。

ロシアの軍事ブロガーによると、ウクライナは国境から約10─15キロメートル内側の地帯まで侵入。激しい戦闘が続いているという。

ロシアのプーチン大統領は7日、「大規模な挑発行動があった」とし、ウクライナはクルスク州の民間施設を「無差別」に攻撃していると非難。間もなく国防省と連邦保安局(FSB)の当局者との会合を開くとした。

ウクライナはこの件についてコメントしていない。