ウクライナ軍、ガス施設制圧 ロシア西部に非常事態宣言

AI要約

ウクライナ軍はロシア西部クルスク州への攻撃を続け、欧州向けガスパイプライン施設を制圧。

越境攻撃は2日目に入り、ロシア側は非常事態宣言。プーチン大統領はウクライナの挑発行為を非難。

ロシア軍とウクライナ軍との衝突で死傷者が出ており、クルスク原発周辺の警備も強化されている。

ウクライナ軍、ガス施設制圧 ロシア西部に非常事態宣言

 ウクライナ軍は7日、侵攻に対抗する形でロシア西部クルスク州への攻撃を続け、国境地帯のスジャにある欧州向け天然ガスパイプライン施設を制圧した。

 ロシア国防省系のインターネットメディアが伝えた。

 6日に始まった越境攻撃は2日目に入った。クルスク州のスミルノフ知事代行は7日、非常事態を宣言したと通信アプリ「テレグラム」で発表。プーチン大統領は7日の政府会議の中で、ウクライナのゼレンスキー政権による「大規模な挑発」だと非難した。

 プーチン氏はこの後、軍・治安機関幹部と緊急会合を開催。ゲラシモフ参謀総長はウクライナ軍の少なくとも100人が死亡、215人が負傷したと主張した。ロシア軍の損害は非公表だが、数十人が捕虜になったという報道がある。

 スジャから約60キロ離れた同州クルチャトフには運転中のクルスク原発があり、ロシア国家親衛隊は警備を強化したと明らかにした。