イスラエル不招待は「政治的な決定」 駐日米大使が長崎市長に書簡

AI要約
エマニュエル駐日米大使が長崎市の平和祈念式典への欠席に関する書簡を送ったことが明らかになった。鈴木市長はイスラエルを式典に招待しなかった理由として安全上の懸念を挙げていたが、大使は安全に行えるはずと指摘している。大使は鈴木市長の決定を政治的なものと捉え、安全上の問題とは関係がないと見ている。
イスラエル不招待は「政治的な決定」 駐日米大使が長崎市長に書簡

 エマニュエル駐日米大使が、長崎市の鈴木史朗市長あてに6日付で、9日に長崎市で行われる平和祈念式典の欠席に関する書簡を送っていたことが分かった。在日米大使館によると、書簡は、長崎市がイスラエルを式典に招待しなかったのは「政治的な決定だ」とし、大使自身の式典欠席を「余儀なくされた」と記しているという。

 鈴木市長は、イスラエルを式典に招待しなかった理由について「(パレスチナ自治区)ガザの危機的な人道状況や国際世論に鑑みれば、式典において不測の事態が発生するリスクが懸念される」と安全上の理由を挙げていた。

 これについて、エマニュエル大使は書簡で、6日に広島市で行われた平和記念式典に出席した際、セキュリティー上の問題はなかったとして、長崎の式典も安全に行えるはずだと指摘。鈴木市長がイスラエルを招待しなかったのは「政治的な決定であり、安全上の問題とは関係がないと考えている」と記した。