テスラは新規顧客を見つけるのに苦労している…従来の自動車メーカーが追撃を開始(海外)

AI要約

テスラは新規購入者に好印象を与えるのが難しいというJDパワーの調査結果が示す。

従来の自動車メーカーは新たな購入者層に電気自動車を提供し、テスラの支配力が衰えつつある。

テスラは価格競争や消費者ニーズへの対応に課題を抱え、売上減少や成長の停滞が懸念されている。

テスラは新規顧客を見つけるのに苦労している…従来の自動車メーカーが追撃を開始(海外)

JDパワーの調査によると、テスラは新たなオーナーの心をつかむのに苦労しているという。

従来の自動車メーカーは、新たな購入者層に電気自動車を提供している。

アメリカの電気自動車市場におけるテスラの牙城は崩れ始めている。

JDパワー(JD Power)の新しい調査によると、テスラ(Tesla)は電気自動車(EV)の新規購入者に好印象を与えるのが難しいようだ。

JDパワーが毎年実施している所有者満足度調査によると、従来の自動車メーカーが製造した電気自動車の所有者たちは、テスラの所有者たちよりも自分の車とのつながりを感じていると回答している。JDパワーによると、イーロン・マスク(Elon Musk)の自動車会社は、最も忠実な顧客の間では人気を維持しているが、新規購入者の間では精彩を欠いている。

これはテスラにとっては悪いニュースだ。特に、この1年間のEV需要の減速が、EVのリーダーであるテスラの販売に影響を及ぼし始めている。テスラは2四半期連続で売上高が減少しており、同社の数年にわたる成長を覆すものとなっている。

それに加えて、価格で競合他社を凌ぐというテスラの戦略は、もはや成長を続けるのには十分ではない。その結果、同社の2024年上半期の業績は打撃を受け、自動車関連以外の収益が最も成長している。

「EVを購入する平均的な消費者は、テスラの主力製品から離れつつあり、従来の自動車メーカーは平均的な消費者のニーズによりうまく対応している」とJDパワーの自動車ベンチマーク担当のシニアディレクター、フランク・ハンリー(Frank Hanley)は話している。

「従来の自動車メーカーは車内収納の改善や、より上質な素材、使い勝手の良い機能など、顧客が求めるものに沿った改良車を発表している」と彼はプレスリリースの中で述べている。

テスラは、最初はテクノロジーに精通した裕福なアーリーアダプターの特定のグループでその名を知られるようになった。

テスラの中でも特に熱心なファンには、スラングで「テスラブロ(Tesla bro)」というニックネームが付けられているほどだ。彼らはテスラのユーザーエクスペリエンスやハイテクな装備に魅了されており、使いにくい機能や初期の不具合があっても我慢強いという。

しかし、「テスラブロ」ではない人たちは、ガソリン車の体験を模倣した、より実用的なものを求めている。

JDパワーの調査結果は業界の専門家が以前から感じていたことを反映している。それは、市場により多く選択肢が参入してくるにつれて、アメリカの電気自動車市場におけるテスラの支配力が弱まるということだ。