マスク氏と英政府、批判応酬 「内戦不可避」「嘆かわしい発言」

AI要約

英国で極右による暴動が続く中、イーロン・マスク氏と英政府がSNS上で批判の応酬を繰り広げている。

マスク氏はX上で暴動の映像に関するコメントを行い、英政府や報道官から批判を受けている。

マスク氏の発言に対し、英国の法務担当相が責任を追及し、「嘆かわしい発言だ」と述べている。

 【ロンドン時事】英各地で続く極右による暴動を巡り、米実業家でX(旧ツイッター)を率いるイーロン・マスク氏と英政府が批判の応酬を繰り広げている。

 SNSによる偽情報の拡散が暴動拡大の一因で、迅速に削除しない運営会社に対する英政府のいらだちが背景にある。

 今回の応酬はマスク氏が4日、群衆が警官隊に花火を投げ付けるXでの映像に対し、「内戦は避けられない」と投稿したのがきっかけ。英メディアによると、スターマー首相の報道官はこのコメントを「正当化することはできない」と批判した。

 マスク氏は5日にも、イスラム社会を守る警察の対応が「一方的に見える」と非難。スターマー氏が「モスク(イスラム礼拝所)やイスラム社会への攻撃を容認しない」と述べると、「全ての社会に対する攻撃を懸念すべきではないのか」と反論した。

 マスク氏の一連の発言に、アレクサンダー法務担当相は6日、BBC放送で「巨大なプラットフォームを持つマスク氏には責任がある」と強調した上で、「嘆かわしい発言だ」と断じた。