140人以上が逮捕… イギリス、暴徒化する極右デモは「デマ」でさらに広がったか（海外）

暴動が広がるイギリスでは8月3日の夜以降、140人以上が逮捕されている。

抗議デモは、イングランド北西部で先週起きた、ダンスイベントに押し入った少年がナイフで次々と人を刺し、子ども3人が死亡するなどした事件を受けて発生したものだ。

警察によると、暴動の多くは「デマ」によって引き起こされている。

暴動が広がるイギリスでは8月3日の夜以降、140人以上が逮捕されている。

警察は、自動車に火をつけたり、瓶を投げつけたり、移民排斥のスローガンを叫んだり、人種差別に反対するデモ隊と衝突する"移民排斥"を訴える暴徒への対応を迫られた。

BBCによると、暴徒は3日、サウス・ヨークシャーにある亡命希望者が滞在するホテルも襲撃した。

抗議デモは、イングランド北西部のサウスポートで7月29日に起きた、アメリカの人気歌手テイラー・スウィフトさんをテーマにしたダンスイベントに押し入った少年がナイフで次々と人を刺し、子ども3人が死亡するなどした事件を受けて発生したものだ。

デモは極右グループによって組織、煽動され、こうしたグループがソーシャルメディアを使って"反移民"の誤った情報を拡散した。

容疑者について誤った主張が広まったことで、一連のデモにつながった。

ネット上で容疑者がイスラム教徒だという根拠のない噂が飛び交い、複数のモスクが襲撃された。容疑者はボートに乗ってイギリスにやってきた亡命希望者だとの誤った情報も広まった。

容疑者はルワンダ出身の両親の下、ウェールズのカーディフで生まれた。一家は地元の教会に深く関わっていたとMirrorは報じている。

イギリスのスターマー首相は、一連の暴動を「極右による蛮行」と非難した。

その上で、「この暴力行為に加担した者は間違いなく、法の全面的な力に直面することになる」と語った。

ロンドンやマンチェスター、ベルファスト、ブリストルなどの都市がこの暴動の影響を受けている。