「内戦は避けられない」 マスク氏投稿に英政府が非難

AI要約

イギリスで極右主義の支持者による暴動が拡大し、ソーシャルメディア「X」のオーナーであるイーロン・マスク氏が内戦の避けられない状況を投稿。政府との応酬が続く。

暴動の発端は少女3人が刺殺された事件で、その情報拡散により反イスラムや移民排斥のデモが発生。

イギリス政府はオンライン上での暴動扇動にも厳しく取り締まる姿勢を示し、マスク氏はコミュニティへの攻撃の懸念を投稿。

「内戦は避けられない」 マスク氏投稿に英政府が非難

 イギリス各地で極右主義の支持者らの暴動が拡大する中、ソーシャルメディア「X」のオーナー、イーロン・マスク氏が「内戦は避けられない」と投稿しました。イギリス政府が非難し、マスク氏がさらに応酬する事態となっています。

 イーロン・マスク氏は8月4日、イギリスで起きた移民排斥などを掲げる暴動の投稿に反応するかたちで「内戦は避けられない」とコメントしました。これに対して首相官邸の報道官は「あのようなコメントを正当化することはできない」と非難しました。

 また、現地メディアによりますと、報道官は「ソーシャルメディア企業は誤解を招くような扇動的な表現に対抗するために、すべきことがある」と対策強化を求めました。

 暴動の発端となったのは、7月29日に北西部サウスポートで少女3人が刺殺された事件です。イギリス出身の容疑者の少年についてSNSなどで「ボートでイギリスに来たイスラム教徒」とうその情報が拡散し、反イスラムや移民排斥を訴えるデモが各地で起きています。

 スターマー首相は8月5日、「刑法はオンラインにも適用される」として、SNS上で暴動を扇動した場合でも厳しく取り締まる姿勢を示し、「モスクやイスラム教徒のコミュニティへの攻撃は許さない」とコメントしました。

 これに対しマスク氏は、「“すべての”コミュニティに対する攻撃を懸念すべきではないのか?」と投稿しています。(ANNニュース)