外国人家政婦100人が入国 少子化対策、育児負担軽減 韓国

AI要約

フィリピン人の家政婦100人が韓国に到着し、育児支援などに従事することで少子化対策に貢献する

韓国政府とソウル市は外国人家政婦の受け入れを推進し、今回の事業は試験的な取り組み

韓国の少子化の現状から外国人家政婦の導入が必要となっている

 【ソウル時事】ソウル市内の家庭で「家事管理士」として育児支援などに従事する予定のフィリピン人100人が6日、韓国に到着した。

 韓国政府とソウル市は少子化対策として外国人家政婦の受け入れを推進しており、今回は試験的事業の位置付け。育児の負担を軽減し、仕事と家庭の両立をしやすくすることで、少子化対策につなげるのが狙いだ。

 外国人家政婦導入の背景には、少子化に歯止めがかからない現状がある。韓国の2023年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)は、0.72にまで低下。韓国人家政婦の高齢化も進み、外国人に頼らざるを得ない事情もある。

 フィリピン人らは今後4週間研修を受けた後、9月から来年2月まで、ソウル市内の家庭で主に育児支援に従事。最低賃金や健康保険などが適用されるため、1日4時間利用した場合、月に119万ウォン(約12万6000円)程度の費用がかかる。