「小池都知事は関東大震災の虐殺認め追悼文を」 東大教員有志が要請

AI要約

東京大の教職員有志が小池百合子知事に関東大震災で起きた朝鮮人虐殺の史実を認め、犠牲者へ追悼メッセージを求める要請文を提出。

小池知事は追悼式典に追悼文を送っていないことが指摘される。

要請文は在日コリアンへの差別や偏見に言及し、人権尊重とダイバーシティー推進の重要性を強調。

「小池都知事は関東大震災の虐殺認め追悼文を」 東大教員有志が要請

 東京大の教職員有志が5日、小池百合子知事に対し、関東大震災(1923年)の際に起きた朝鮮人虐殺の史実を認め、犠牲者へ追悼メッセージを出すよう求める要請文を提出した。

 小池知事は2017年以降、毎年9月1日に東京都墨田区で開かれている朝鮮人犠牲者の追悼式典に追悼文を送っていない。

 要請文は、東大大学院総合文化研究科の外村大(とのむらまさる)、市野川容孝(いちのかわやすたか)両教授や名誉教授ら83人の連名。外村教授には「朝鮮人強制連行」などの著書がある。要請文では、小池知事が「虐殺の事実があったかどうかの認識を示さないあいまいな回答」しか述べないことで「評価が定まった学説への信頼を毀損(きそん)している」と批判し、「在日コリアンへの差別や、災害時に外国人を危険視するデマの拡散」が現在もあると指摘。知事が「差別や偏見を背景にした殺害の史実を認めることはますます重要」と説き、「都の掲げる人権尊重、ダイバーシティー推進に合致する」とも強調した。