外務省がレバノン全土に退避勧告 ヒズボラとイスラエル間の緊張続き

AI要約

外務省がレバノン全土に退避勧告を発表し、イスラエルとヒズボラの緊張状態が高まっていることを示す。

ヒズボラやハマスの指導者の殺害により中東情勢が不安定化しており、日本人の安全確保が懸念されている。

数十人の日本人がレバノンに滞在しており、商用便を利用して直ちに退避するよう外務省が呼びかけている。

 外務省は5日、イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」との間で緊張状態が高まっているなどとして、レバノン全土に危険情報で最高レベルとなる「退避勧告」(レベル4)を発表した。現地に滞在する邦人に対し、「安全を確保した上で商用便が運航されている間に直ちに退避」するよう呼びかけている。

 中東情勢を巡っては7月、ヒズボラの司令官やイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が相次いで殺害された。ハニヤ氏が滞在していたイランやヒズボラは、イスラエルが殺害に関与したとして報復を宣言している。外務省によると、レバノンには大使館員や国際機関職員など数十人の日本人が滞在している。【小田中大】