ローマ教皇庁、五輪開会式の演出に不快感 「最後の晩餐」を連想させる演出で
AI要約
パリオリンピックの開会式で、レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐」を連想させる演出が行われ、ローマ教皇庁が不快感を示す異例の声明を発表した。
開会式のシーンには、女装したダンサーらが横一列に並んでいる様子が描かれ、キリストと弟子の使徒たちを連想させた。
この件について、ローマ教皇庁は不快感を表明し、宗教的信念を嘲笑する表現があってはならないとの立場を示している。
パリオリンピックの開会式で、「最後の晩餐」をやゆする演出があったとして、ローマ教皇庁が不快感を示す異例の声明を発表しました。
7月26日に行われた開会式では、女装したダンサーらが横一列に並んだ場面が、キリストと弟子の使徒たちを描いたレオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐」を連想させるとして、国内外から批判の声が上がっています。
ローマ教皇庁は3日、「開会式におけるシーンに心を痛め、多くのキリスト教徒や他の宗教の信者に不快感を与えたことを嘆く声にただただ賛同する」と、演出に不快感を示す異例の声明を発表しました。
さらに、「全世界が一堂に会する名誉あるイベントで、多くの人々の宗教的信念を嘲笑するような表現があってはならない」と苦言を呈しました。
この問題をめぐっては、演出家や出演者らに対する脅迫が相次いでいますが、開会式の芸術監督を務めたトマ・ジョリー氏は「最後の晩餐」とは無関係だと否定しています。
