ハマス軍事部門トップの殺害「確認」 イスラエル、7月にガザで空爆

AI要約

イスラエル軍は、ガザでハマス軍事部門トップのデイフ氏の殺害を確認。ハマスとイスラエルの敵対関係が激化。

デイフ氏はハマスによる越境攻撃を計画し、イスラエル軍による空爆で狙われた。ネタニヤフ首相もこの事件を認めるが、確実性は示唆しない。

イスラエルと中東の武装組織の応酬が活発化し、衝突はエスカレート。ヒズボラの幹部もイスラエルの攻撃で殺害され、ヒズボラ側も死亡を認める。

ハマス軍事部門トップの殺害「確認」 イスラエル、7月にガザで空爆

 イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ氏の殺害を確認したと発表した。一方、ネタニヤフ首相は同日の演説で、前日にイランの首都テヘランであったハマス最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長の殺害には言及しなかった。イスラエルと敵対勢力の間で攻撃の応酬がエスカレートする恐れが高まっている。

 デイフ氏は昨年10月7日のハマスによるイスラエルへの越境攻撃を計画した一人とされる。イスラエル軍は7月13日、ガザ南部ハンユニスでデイフ氏を狙った空爆を実施したことを明らかにした。ネタニヤフ首相は同日の記者会見で、デイフ氏を「ハマスの指揮系統のナンバー2」と位置づけたが、死亡については「確実ではない」としていた。

 ガザでの戦闘開始以降、イランの支援を受ける中東各地の武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」は活動を活発化させ、イスラエルとの戦闘は激しさを増している。イスラエル軍は7月30日、「抵抗の枢軸」の代表格であるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部を同国の首都ベイルートでの空爆で殺害したと発表。ヒズボラは31日、この幹部が死亡したことを認めた。イスラエル側は、イスラエルの占領下にあるゴラン高原でサッカー場が攻撃され、子どもを含む12人が死亡した攻撃を指揮したのがこの幹部だったとしていた。