中国「戦略的抑止」強化 軍創設97年、米国にらみ

AI要約

中国人民解放軍は創設97年の記念日を迎え、習近平国家主席が核戦力や人工知能の導入を進めて戦略的抑止を強化する方針を示している。

共産党第20期中央委員会第3回総会の決定では、新型兵器の配備と戦略的抑止の展開を加速することが重要視されている。

中国は東・南シナ海や台湾海峡で覇権主義的行動を行いつつ、独自の進化した近代化モデルを推進している。

中国「戦略的抑止」強化 軍創設97年、米国にらみ

 【北京共同】中国人民解放軍は1日、創設97年の記念日を迎えた。軍トップの中央軍事委員会主席を兼ねる習近平国家主席はアジア太平洋で同盟国と防衛協力を進める米国をにらみ、核戦力増強のほか人工知能(AI)といった先端技術導入を進め「戦略的抑止」を強化する構え。主権防衛を重ねて指示しており、東・南シナ海や台湾海峡で覇権主義的行動を繰り返すことが懸念される。

 7月に開かれた共産党第20期中央委員会第3回総会(3中総会)の決定は国防と軍隊の近代化を、米欧と異なる発展モデル「中国式現代化」の重要な構成要素と位置付け「新型兵器の配備を進め、戦略的抑止の展開を加速する」と表明した。