バイデン大統領が残した”唯一の功績”…アメリカが葬ろうとした”残虐事件”の解決を進めていた

AI要約

現職のアメリカ合衆国副大統領であり、民主党候補として第47代大統領の座を狙うカマラ・ハリスの支持率が上昇している。ABCニュースとIpsos社の世論調査によると、ハリスの好感度は43%、不快度は42%となっている。

バイデンが再選を目指さず撤退を表明したことや、ハリスが民主党代表候補として大統領選に立候補した経緯について、党員の間での議論が活発化している。

バイデンの続投に疑問を持つ声もある中、前大統領が署名した反リンチ法案には高い評価が寄せられている。アメリカ社会への影響に期待が寄せられている。

バイデン大統領が残した”唯一の功績”…アメリカが葬ろうとした”残虐事件”の解決を進めていた

現職のアメリカ合衆国副大統領であり、民主党候補として第47代大統領の座を狙うカマラ・ハリス(59)の支持率が向上している。ABCニュースとIpsos社が共同で行った世論調査によると、現在、ハリスの好感度は43パーセント、不快度が42パーセント。一週間前の数字は、前者が35パーセント、後者が46パーセントであったと、2024年7月28日の米東時間午前9時に、ABCが報じた。

大統領選挙の僅か100日前に民主党代表候補となったハリスだが、こんなことなら、初めから彼女を推しておくべきだったと感じている党員も多いだろう。

ジョー・バイデンが、再選を目指す大統領選からの撤退を表明したのは2024年7月21日のことだった。81歳の高齢から、もはやお前には務まらないと、散々揶揄されているなかでの、遅過ぎた決断だった。バイデンが自身の至らなさをこれ以上ない形で示したのが、選挙戦に向けて大きなアピールの場となる筈だった6月27日のTV討論だった。

歯切れが悪くおどおどした調子で、ひとつひとつの言葉に力が無かった。とても国政を担うだけの体力を持たない、か弱き老人だった。なぜ民主党は、彼を続投させたいのかーーーそしてバイデンは権力を行使する立場に居座りたいのか? もはや老害以外の何者でもない怪奇現象と呼べた。

しかし、である。私は、バイデンが第46代アメリカ合衆国大統領として、2022年3月29日に人種差別に基づくリンチを憎悪犯罪とする反リンチ法案に署名し、同法を成立させた件を高く評価している。今後、アメリカ社会において、リンチで人を死傷させれば、最高で禁錮30年の刑が与えられるのだ。

同法は、『Emmett Till Antilynching Act』(エメット・ティル反リンチ法) と名付けられた。1900年に反リンチ法案が連邦議会に初めて提出されて以来、200度近くも握り潰されながら、バイデンはマイノリティーの叫び声に耳を傾けたのである。