パレスチナ人拘束者にイスラエルが残虐行為、水責めなど＝報告書
AI要約
国連人権高等弁務官事務所の報告によると、ガザからイスラエルに連行され、拘束されているパレスチナ人が多数存在し、拷問を受ける例もある。昨年のハマスによるイスラエル奇襲攻撃後、多くの人々が拘束されたり連れ去られたりした。
拘束者は目隠しや手錠をかけられたり、不適切な扱いを受けたりすることがあり、５３人が拘束中に死亡した。国連人権高等弁務官はこの行為を強く非難している。
報告書では拘束者の即時解放やハマスによって連れ去られた人質の早急な解放が求められている。
Emma Farge
[ジュネーブ ３１日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所が３０日公表した報告書によると、何千人ものパレスチナ人がガザからイスラエルに連行され、拘束されている。拷問を受ける例も多く、これまでに５０人以上の死者が出ているという。
報告書は拘束経験者や目撃者とのインタビューに基づいている。昨年１０月７日のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃後、多くの人々がガザで、イスラエルの軍事攻撃から逃れようと検問所に行ったところを拘束されたり、避難先の学校や病院から連れ去られたりした。
イスラエルに移送される前に目隠しをされ、手錠をかけられることも多く、「檻のような」軍事センターに入れられて長時間オムツだけを着用させられることもあったという。５３人が拘束中に死亡した。
ターク国連人権高等弁務官は「証言によると、水責めや、犬を拘束者に放つなど、さまざまなぞっとするような行為が行われており、国際人権法や国際人道法に著しく違反している」と批判した。
その上で、拘束者の即時解放を求め、奇襲攻撃の際にハマスが連れ去った人質の残りの人々についても、早急に解放するよう要求した。
