<パリ五輪>韓国女子アーチェリー10連覇の秘訣…東京大会3冠選手も代表選抜で脱落(1)

AI要約

韓国アーチェリーチームはパリ五輪アーチェリー女子団体戦で延長戦の末に中国を下し、10大会連続の金メダルを獲得した。

歴史的な金メダル獲得で、過去36年間に競技規則が何度も変わる中、韓国チームは他国の激しい挑戦にも勝ち続けてきた。

韓国のアーチェリーチームは綿密な科学的訓練や公正競争を重視し、プレッシャーを克服する訓練も行っている。

<パリ五輪>韓国女子アーチェリー10連覇の秘訣…東京大会3冠選手も代表選抜で脱落(1)

韓国アーチェリーがトップを強固に守った。イム・シヒョン、チョン・フニョン、ナム・スヒョンが活躍した女子アーチェリー韓国代表チームは29日にフランスのパリで行われたパリ五輪アーチェリー女子団体戦決勝で延長戦の末に中国をセットスコア5-4で下した。この種目で五輪10大会連続の金メダルだ。

韓国アーチェリーの最初の金メダルは1984年のロサンゼルス大会でソ・ヒャンスンが取った。当時は個人戦だけだった。団体戦が導入された1988年のソウル大会でキム・スニョンが個人戦と団体戦を席巻し2冠王となった。韓国の独走は激しい挑戦に直面してきた。女子団体戦10連覇を記録した36年間にトーナメントとセット制、シュートオフが導入されるなど競技規則が6回も変わった。

◇コーチ陣、大会後に数百枚の報告書

韓国は今大会でもオランダとの準決勝、中国との決勝と連続して1発ずつ交互に撃つ延長戦を行った。緊張する相手とは違い韓国選手は自信ありげに弓を引いたた。決勝でチョン・フニョンとイム・シヒョンはここぞとばかりに10点に的中させた。中国の李佳蔓は「未来には韓国に勝てるだろう」と話しながらも表情は暗かった。韓国の五輪10連覇の間に中国は決勝で韓国と5回対戦しいずれも敗れた。

韓国アーチェリーが勝負所に強い秘訣。何より科学的、体系的訓練の結果だ。例えば国家代表の評価試合はシュートオフ(同点の時に標的の中央に近い側が勝利)方式で採点する。このように1発で勝敗を決めてきた韓国選手に今大会の準決勝と決勝は特別なものではなかった。その上心理相談と試合前のルーティン管理まで導入しプレッシャーを克服する訓練もしてきた。

省けないもうひとつの秘訣は韓国アーチェリーの公正競争だ。6~7カ月にわたり数千発を撃つ代表選抜戦と評価試合を経なければならない。前大会の金メダリストも華麗な経歴の選手も例外ではない。国家代表8人も昨年9月から男女それぞれ101人の選手が1~3次選抜戦を経て選抜された。続けて2回の評価試合の末に6人がパリ行きを決めた。

実際に2020年の東京大会で3冠となったアン・サンも代表選抜戦を通過できなかった。反対に国家代表経歴はあるが大きな大会での経験がないチョン・フニョンがパリに行けたのはこうしたシステムの結果だ。大会前に代表チームにあふれた懸念に「私も心配したけど、選ばれたのだからどうしようもないです」として笑ったチョン・フニョンは金メダル獲得直後に「懸命に準備したので良い結果が出ると思っていた」と話した。