「残酷さを受け入れなければ」痛恨ミスで敗れた中国メディアが落胆 鉄棒2度落下の選手に「心の中では責めていたかもしれないが」【パリ五輪】

AI要約

日本がパリ五輪体操男子団体で2大会ぶりの金メダルを獲得。中国を逆転し259.594点を獲得。

中国代表は落胆の色を隠せず、蘇煒徳のミスが大きな減点となる。

日本のチームワークの良さが光る一方、中国は金メダルへの悔しさを背負っている。

「残酷さを受け入れなければ」痛恨ミスで敗れた中国メディアが落胆 鉄棒2度落下の選手に「心の中では責めていたかもしれないが」【パリ五輪】

 パリ五輪の体操男子団体決勝が現地時間7月29日、ベルシー・アリーナで行われ、日本が259.594点を挙げて中国を逆転し、2大会ぶりの金メダルを獲得した。

 表情台で笑顔を見せる日本の橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航の5人とは対照的に、2位に沈んだ中国代表は落胆の色を隠せない。

 日本は2種目目のあん馬で、エースの橋本がまさかの落下で、前半の3種目を終えた時点では中国が131.364で首位に立っていた。しかし、中国は最終の第6ローテの鉄棒で、2番手の蘇煒徳が落下してしまい、演技を再開させたあとも再び落下し、大きな減点となってしまった。

 中国メディア『新浪体育』は「蘇煒徳は深い自責の念に陥っていて、彼の顔に喪失感があるのは肉眼でも明らかだった」とし、チームメイトから慰められていたが、競技後は「彼らはみな顔がこわばり、目は真っ赤で、心の中では多少なりとも蘇偉徳を責めていたかもしれないが、これは競技スポーツであり、私たちはその残酷さを受け入れなければならない」と綴っている。

 彼らの心情を知るすべはないが、中国にとっては金メダル獲得へ向けて優位な状況だっただけに、その悔しさは察するに余りある。

 日本のエース橋本はあん馬で落下のミスをしながらも、3年前にわずか0.103点差で銀メダルに終わってしまった悔しさを糧に、最後は信じてくれた仲間の思いを背負って鉄棒で見事な着地を決めた。この日、金メダルとともに光り輝いたのは、日本のチームワークの良さだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]