【パリ五輪】阿部一二三、妹の敗戦は「苦しい一日になった」 金メダル獲得も「楽な道ではなかった」

AI要約

柔道男子66キロ級の阿部一二三がパリ五輪で金メダルを獲得し、東京五輪に続き2大会連続での金メダル獲得となった。

兄妹での五輪連覇が期待されたが、妹の詩が2回戦で敗退し、兄も準々決勝でアクシデントに見舞われる波乱の展開だった。

阿部一二三は最終的に大外刈りで技ありを奪い、合わせ技で一本勝ちを決め、勝利を収めた。

【パリ五輪】阿部一二三、妹の敗戦は「苦しい一日になった」 金メダル獲得も「楽な道ではなかった」

 【パリ五輪】 柔道男子66キロ級の阿部一二三が日本時間29日、決勝でウィリアン・リマ(ブラジル)と対戦して勝利し、金メダルに輝いた。東京五輪金メダル獲得以降、3年間無敗での2大会連続での金メダル獲得となった。

 ここまでの道のりは波乱続きだった。史上初となる兄妹での五輪連覇に注目が集まる中、妹の詩がまさかの2回戦で敗退。号泣する姿にネット上では「涙がつらい…」「うそだろ…」などの声があがった。

 そんな中でも兄・一二三も準々決勝で鼻血が出るアクシデントが発生。治療をしたが、再び鼻血が出てしまい再治療することになり、3度目の出血となると棄権というピンチだったが、最後は大外刈りで技ありを奪い、合わせ技で一本勝ちを決めた。

 金メダル獲得後はうれし涙を流しながら、カメラマンに向かってピースを見せるなど笑顔に。インタビューでは「最高の思いです」と笑顔を見えながら「楽な道ではなかった」と回顧。

 妹の敗戦にも触れ「僕自身も苦しい一日になった。妹の分まで兄が頑張らないという気持ちがありました」と打ち明けた。