鈴木宗男氏、訪ロ「遊びでない」 ウクライナに非と発言

AI要約

モスクワを訪問した無所属の鈴木宗男参院議員が日本政府のウクライナ侵攻に関する渡航中止勧告に言及し、自身の「議員外交」を正当化した。

鈴木氏はロシア漁業庁高官と会談し、北方領土での漁業再開や、処理水放出による禁輸解除の要請を行った。

ウクライナ侵攻に関して、鈴木氏は日本にはけんか両成敗の考えがあり、ウクライナ政府に非があると主張した。

 モスクワを訪問した無所属の鈴木宗男参院議員は29日、日本政府がウクライナ侵攻を続けるロシア全土に渡航中止勧告などの危険情報を出していることについて「6月に外務省の中込正志欧州局長が訪ロしたのは何だったのか。

 私も遊びに来ているわけではない」と述べ、自身の「議員外交」は日本の国益に資すると正当化した。

 ロシア漁業庁高官と会談後、記者団に語った。鈴木氏は漁業庁に対し、灯台修理を理由に停止された北方領土・貝殻島周辺でのコンブ漁再開や、東京電力福島第1原発の処理水放出を受けた日本産水産物の禁輸解除を要請したという。

 ウクライナ侵攻に関しては「日本にはけんか両成敗という言葉があるが、原因をつくった方がもっと悪い」と主張。ウクライナのゼレンスキー政権に非があるとロシア政府の公式見解に沿って発言した。