タイ、24年GDP予想を2.7%に上方修正 外国観光客・輸出増加で

AI要約

タイ財務省は2024年のGDP成長率予想を2.7%に上方修正。外国人観光客と輸出増加によるもの。

政策により今後の成長率は3%に達する可能性も。ただし、さらに改善が必要。

第4四半期の現金給付措置なども成長に貢献し、輸出も増加見込み。

タイ、24年GDP予想を2.7%に上方修正 外国観光客・輸出増加で

[バンコク 26日 ロイター] - タイ財務省は26日、2024年国内総生産(GDP)伸び率を2.7%と予想し、前回示した2.4%から上方修正した。外国人観光客と輸出増加に支えられるという。

パオプム・ロジャナサクル財務次官は「貿易相手国の経済成長の改善でわが国の輸出に前向きな兆候が見られる」と述べ、今後実施される政策により今年以降の成長率は3%に達する可能性があると指摘。一方「良い数字だが、さらに改善しなければならない」と述べた。

さらに、成長予測には第4・四半期に予定されている4500億バーツ(125億ドル)の現金給付措置は織り込まれておらず、それにより成長が1.2─1.8%ポイント押し上げられるとした。

24年の輸出は2.7%増加すると見込み、従来の2.4%から上方修正した。

タイ経済の主要原動力は観光で、財務省は3600万人の外国人観光客が訪れると予想。パオプム氏は査証(ビザ)要件の緩和で滞在期間が長くなり、1兆6900億バーツの支出増が見込めると述べた。これまでの予想では、外国人観光客が3570万人、支出は1兆5900億バーツだった。