世界第2の高峰「K2」で日本人男性2人が滑落し安否不明に、所属先の石井スポーツが発表
石井スポーツ所属の山岳カメラマン2人がパキスタンのK2で滑落し、安否不明になっている。
ヘリコプターで確認されたものの、標高と斜面の角度により救助が困難である。
日本人の山岳事故が相次いでおり、石井スポーツが遭難対策本部を設置し状況を把握中。
登山用品を販売する石井スポーツは、所属している山岳カメラマンでクライマーの男性2人が、パキスタンにある世界第2の高峰「K2」で滑落し、安否不明になっていると発表しました。「K2」では、日本人の山岳事故が相次いでいます。
石井スポーツによりますと、滑落したのは山岳カメラマンでクライマーの平出和也さんと中島健郎さんの2人です。
2人は27日、パキスタンにある「K2」の西壁を登山中に標高7000メートルの地点から滑落したとしています。
現地で手配したヘリコプターのパイロットが2人を確認したものの、標高と斜面の角度により着陸ができず、地上からの救出を試みているということです。2人の安否はわかっていないとしています。
石井スポーツは本社内に遭難対策本部を設置し、在パキスタン日本大使館と連絡をとるなど情報収集を行うとともに、現地への社員の派遣も検討しています。
パキスタンでは日本人の山岳事故が相次いでいて、2日には標高7000メートルのスパンティーク峰で日本人1人がクレバスに転落して死亡。先月にも同じスパンティーク峰で登山中の日本人男性2人が行方不明となり、1人が遺体で見つかっています。