米国務長官「違法な行動」と批判 中国外相と会談、4月以来 南シナ海問題など協議

AI要約

中国外相と米国務長官がラオスで会談。南シナ海問題やウクライナ侵略について協議。

会談前に米国が中国の南シナ海での違法行動への協力を要請。

中国外相はフィリピンとの会談で緊張緩和に向けた意思疎通を行うことで合意。

【北京=三塚聖平】中国の王毅共産党政治局員兼外相は27日、ブリンケン米国務長官とラオスの首都ビエンチャンで会談した。中国メディアが伝えた。中国とフィリピンによる対立が激化している南シナ海を巡る問題や、ロシアのウクライナ侵略などについて協議したとみられる。

両者による会談は、ブリンケン氏が北京を訪問した4月以来。米中間では緊張が続いているが、対話継続では一致している。

ロイター通信によると、ブリンケン氏は王氏との会談前、中国の南シナ海における「エスカレートした違法な行動」を含む課題への対処に協力するよう東南アジア各国に要請した。

王氏は26日、フィリピンのマナロ外相とビエンチャンで会談。中国外務省によると、緊張緩和に向けて意思疎通を継続することで合意した。

ラオスでは、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会合が開かれている。