各国外相、南シナ海巡り意見交換 日ASEAN、安保や経済で協力

AI要約

上川陽子外相は26日、ラオスで開催されたASEAN各国外相会議に出席し、南シナ海問題や安全保障、経済分野での協力推進について意見交換を行った。

フィリピンと中国の対立が深まる中、南シナ海では中国海警局がフィリピン船の軍拠点への補給を妨害する事件が続発しており、情勢が緊迫化している。

上川外相は国際秩序を守るために国連海洋法条約などを活用し、法の支配に基づいた行動の重要性を訴える方針を打ち出した。

 【ビエンチャン共同】上川陽子外相は26日、訪問先のラオスで、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国外相との会議に出席した。フィリピンと中国が対立する南シナ海問題について意見交換。昨年12月の日ASEAN特別首脳会議で採択した共同声明を踏まえ、海洋を含む安全保障や経済分野での協力推進も確認する見通しだ。

 南シナ海では、フィリピン船による軍拠点への定期補給を中国海警局が繰り返し妨害。6月には双方の船舶が衝突し、フィリピン兵1人が指を切断する重傷を負うなど情勢が緊迫化している。上川氏は、国連海洋法条約などを念頭に、法の支配に基づき、国際秩序を守る重要性を訴える方針。