ASEAN関連外相会議で米中などが対話 北朝鮮外相は不参加
ASEAN=東南アジア諸国連合の関連外相会議が開かれているラオスで、アメリカと中国の外相会談が行われました。
アメリカのブリンケン国務長官が現地入りし、中国の王毅外相と会談を行い、ロシアのウクライナ侵攻などについて協議が行われた。
南シナ海問題をめぐり中国とフィリピンが外相会談を行い、関係が緩和されたものの、ASEANとして共同声明をまとめる際に中国への批判的な表現について意見が分かれている。
ASEAN=東南アジア諸国連合の関連外相会議が開かれているラオスで、アメリカと中国の外相会談がきょう行われます。
ASEAN関連外相会議は、きょうが最終日です。
中国やロシアがおとといから精力的に各国との会談をこなす中、アメリカのブリンケン国務長官はきょう、ようやく現地入りしました。
まもなく、中国の王毅外相と会談を行う予定で、ロシアによるウクライナ侵攻などについて協議するものとみられます。
また、きょうは北朝鮮が参加する会議も開かれていて、ラオスに駐在する北朝鮮大使が王毅外相と会話をする場面もありました。この大使が、会議でどのような発言をするのかも注目です。
今回の会議では、南シナ海の領有権をめぐって対立する中国とフィリピンが外相会談を行うなど、一定の成果も見られました。
中国 王毅 外相
「フィリピンとの(緊張)関係は緩和された。二度と繰り返してはいけない。きょうの会談はうまくいったはずだ」
また、南シナ海の問題をめぐってはASEANとしても共同声明をまとめる予定で、中国に対し批判的な表現をどこまで盛り込むべきか、意見が分かれているということです。