現代車に続いて起亜もサプライズ業績…4-6月期の合計売上高が初の70兆ウォン超

AI要約

現代車と起亜が四半期基準で過去最高の業績を達成し、売上高が初めて70兆ウォンを超えた。

起亜の高付加価値モデル販売が収益性を向上させ、エコカー市場でも成長を遂げた。

現代車グループは今後の米国の保護主義政策に注意しながら、電気自動車市場に積極的に参入する戦略を展開している。

現代車に続いて起亜も四半期基準で過去最高の業績となった。これを受け、現代車と起亜を合わせた売上高は初めて70兆ウォン(約7兆7680億円)を超えた。起亜は26日、4-6月期の連結基準の売上高を27兆5679億ウォン、営業利益を3兆6437億ウォンと明らかにした。これは前年同期比でそれぞれ5%増、7.1%増。前日に発表した現代車と業績と合わせると売上高は72兆5885億ウォン、営業利益は7兆9228億ウォンとなる。

起亜の4-6月期のグローバル販売台数は前年同期比1.6%減の79万5183台だったが、SUV・ハイブリッド車など高付加価値モデルの販売が収益性を高めた。最も多く売れたモデルはスポーテージ(15万666台)、セルトス(8万2511台)、ソレント(6万9157台)の順で、1-3位がすべてSUVだった。エコカーではハイブリッド車が8万9000台、電気自動車が5万4000台売れた。起亜の関係者は「高収益車種の販売増加と業界最低水準の販売費管理政策、原材料価格の安定化などで過去最高の収益になった」と説明した。

現代車・起亜を合わせた売上高が四半期基準で過去最高となったが、下半期の見通しは期待と懸念が共に存在する。11月の米大統領選挙以降に米国の保護貿易主義が強まれば不確実性が高まるからだ。こうした状況で現代車グループが米ジョージア州に建設する電気自動車工場「メタプラントアメリカ」が10月に稼働すれば、コスト負担が増える可能性がある。

現代車グループはハイブリッド車のラインナップと中低価格の電気自動車モデルを前に出して対応する戦略だ。ハナ証券のソン・ソンジェ研究員は「高収益車種の販売とウォン安ドル高が維持されれば堅調な成長が続くだろう」と話した。