《ブラジル》「一期一会」で絶品コーヒー体験=世界最高レベルの技を披露=バリスタの石谷貴之さん

AI要約

バリスタの石谷貴之さんによるイベント「コーヒーおまかせ」がサンパウロ市で開催された。石谷さんは日本チャンピオンシップを3度獲得し、韓国でのワールドチャンピオンシップでも3位に輝いた実力派バリスタである。石谷さんは苦味が苦手ながらもコーヒーの淹れ方に魅了され、バリスタを目指すようになった。彼は自らのライバルとしてコンテストに挑み、成功を収めた後はバリスタの普及活動にも力を入れている。

石谷さんは釜山で開催されたワールドチャンピオンシップで上位入賞した際の来伯を機に、ブラジルでコーヒー農園ツアーに参加。ダテイラ農園でコーヒーの栽培過程を学び、最新の研究成果に触れることができた。ツアー後はサンパウロでイベントに参加し、世界最高レベルのコーヒー技術を披露した。

石谷さんは自らの成長を試すためにコンテストに参加したが、今では恩返しの気持ちとバリスタ職の認知度向上のために活動している。バリスタはソムリエに比べて知名度が低い職種であるため、石谷さんは人材育成にも情熱を注いでいる。

《ブラジル》「一期一会」で絶品コーヒー体験=世界最高レベルの技を披露=バリスタの石谷貴之さん

 サンパウロ市リベルダーデ区のホテル「ニッケイパラセ」内カフェ「一期一会」で22日、日本チャンピオンシップを3度獲得し、今年、韓国・釜山で開催されたワールドチャンピオンシップで3位となったバリスタの石谷貴之さんによるイベント「コーヒーおまかせ」が開催された。一般公募客向け、招待客向けの2セッションが行われ、約30人が参加、世界最高レベルのコーヒー技術を堪能した。

 石谷さんは23歳の頃、淹れ方によって味が変わるエスプレッソの奥深さに目覚め、バリスタを志すようになった。一方で、強い酸味が苦手で「実は今でもコーヒーは少し苦手」と笑いながら話す。

 バリスタとなって一年後、初めて「Japan Barista Championship」に出場し、6位に入賞した。2012年には独立し、バリスタとして活躍しながら、ショップのディレクションやバリスタ育成、イベント内でのコーヒーサーブ、セミナー開催など幅広く活動するようになった。近年ではコーヒーアイスクリームの監修やCM出演など活動の幅はさらに広がっているという。

 石谷さんは「最初は自分の力を試す為にコンテストに出場していましたが、今は自分を助けてくれた人達への恩返しの気持ちで出場しています。日本でバリスタはソムリエに比べて認知度が低いです。バリスタという仕事がもっと誇れる職種になるよう人材育成にも力をいれていきたいです」と話した。

 今回の来伯は、釜山で行われた世界チャンピオンシップ上位バリスタら10名を招いたコーヒー農園ツアーの参加で実現した。

 ブラジルには14日に到着し、サンパウロ州カンピーナスにあるダテイラ農園で、収穫や栽培、コーヒーを作るまでの過程を一通り経験してきたという。「ダテイラ農園では、様々な品種を育てたり、土地にあっているのかなど最新の研究がされていて発見ばかりでした」と話した。21日には、ツアー参加のバリスタ仲間らと別れ、聖市へと向かい、22日の「コーヒーおまかせ」に参加した。