移民の急増を抑制できず、暴力犯罪件数も増加…ハリス副大統領「不人気」「悪評」のウラにある、アメリカの深刻な「犯罪社会」事情

AI要約

バイデン大統領が選挙戦撤退を表明し、ハリス副大統領が後任に指名された。その後、多くの民主党有力者や支持者がハリス氏を結束し、大口献金者も支援を表明。さらに草の根レベルでもハリス支持が広がり、莫大な金額が集まる。

政治と経済の要人や団体がハリス氏を支持し、資金面でも彼女を支援する動きが活発化。民主党内外からの支持を集めて、選挙戦に臨む。

ハリス氏の支持を受け、アメリカの政治情勢に大きな変化がもたらされつつある。世界中からも注目される状況となっている。

移民の急増を抑制できず、暴力犯罪件数も増加…ハリス副大統領「不人気」「悪評」のウラにある、アメリカの深刻な「犯罪社会」事情

遂に山が動いた。

バイデン大統領が7月21日、選挙戦撤退を表明。予想されていたとはいえ、やはりニュースが流れると56年ぶりの現職大統領の戦線離脱とあって、全米だけでなく太平洋を越えた日本まで衝撃が走った。

バイデン氏は声明で、ハリス副大統領を後任に指名。直後に、クリントン元大統領夫妻を始め、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事など民主党の有力者がハリス氏に支持を表明した。その後も、副大統領候補の筆頭であるペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事を始め、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事、ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事、メリーランド州のウエス・ムーア知事、イリノイ州のJ.B.プリッツカー知事などがこぞってハリス氏の下で結束した。

また、大口献金者で有名なジョージ・ソロス氏の息子で、運用資産250億ドルを誇るオープン・ソサエティ財団のトップ、アレクサンダー・ソロス氏もハリス氏を支持する投稿をリリース。ウォール街からは ラザードのレイ・マクガイア社長、エバコアの創業者ロジャー・アルトマン氏などがハリス氏の支持を表明した。

なお、ラザードはブッシュ政権(子)で議会予算局局長、オバマ政権で行政管理予算局局長を歴任したピーター・オルザグが最高経営責任者(CEO)を務めた事があるため、政治との距離が近いとされる。その他、アベニュー・キャピタル・グループのマーク・ラスリー最高経営責任者(CEO)や、ハイテクに特化したプライベート・エクイティー(PE)のシリス・キャピタルを経営するフランク・ベイカー氏も続く。シリコンバレーからは、同じく民主党の大口献金者でリンクトイン創業者のリード・ホフマン氏がハリス氏の出馬を歓迎する。

■図1 アレクサンダー・ソロス氏、ハリス氏とのツーショットで支持表明

大口献金者の支援だけでなく、草の根レベルでもハリス支持で勢いづく。民主党の小口献金プラットフォーム「アクトブルー」は、ブルームバーグによればバイデン氏が選挙戦撤退を発表した7月21日に5910万ドルと過去最高の献金額を記録した。また、ハリス陣営は翌22日、出馬表明から24時間で、約88万8000人が最大200ドルを献金したため、8100万ドルの資金集めに成功したと発表。その他、黒人女性支援団体が150万ドルを献金するなど他団体などもハリス氏の支援にまわり、BBCがハリス陣営に1億ドルを超える資金が集まったと報じたものだ。