「政界の重鎮」との交際疑惑も…ハリス副大統領では「絶対にトランプに勝てない」深刻な理由

AI要約

バイデン氏の「認知症」問題は、2020年大統領選挙以前から関係者に知れ渡っていた。民主党内の「バイデンおろし」の動きが活発化し、バイデン氏が大統領候補として支持を失ったことで、「後継問題」は未解決のままである。

バイデン氏は2020年大統領選挙で勝利し、ハリス氏に禅譲するというシナリオが期待されていた。しかし、ハリス氏の人気低下やバイデン氏の認知症疑惑により、混迷が深まった。

トランプ陣営の勢いや後継問題の未解決、バイデン氏の失政によって民主党内で「バイデンおろし」の動きが活発化し、バイデン氏の立場が揺らいでいる。

「政界の重鎮」との交際疑惑も…ハリス副大統領では「絶対にトランプに勝てない」深刻な理由

バイデン氏の「認知症」問題は、「TV討論会の『惨劇』」(7月3日公開「バイデン・TV討論会の『惨劇』にア然…!不安を抱えた大統領が『核ミサイルボタン』を持っているという『やばすぎる恐怖』」参照)以前に、2020年大統領選挙戦から関係者には知れ渡っていた。

例えば、2021年4月1日公開「居眠りジョーはいつ目覚めるのか? バイデン政権の『寿命』を考える」4ページ目「核ミサイルスイッチ問題」において、「米民主党の下院議員31人がバイデン大統領に書簡を送り、『核兵器の発射ボタン』を押す権限を手放すよう求めている」ことを述べた。

また、1年半ほど前の2023年1月30日公開「バイデンはお払い箱か? 大統領選挙に向け混迷を深める米国政治」冒頭「バイデンおろしが始まったか?」において、民主党内の「バイデンおろし」の動きに言及した。

実のところ、この時点ですでに民主党内のバイデンおろしの動きはかなり活発化していた。

昨年2月28日公開の「大原浩の逆説チャンネル<第17回>ウクライナ降伏、停戦交渉開始、バイデン大統領2024年の大統領選に不出馬を宣言 特別対談:大原浩×有地浩(その2)」において、私が執行パートナーを務める人間経済科学研究所・代表パートナー有地浩が「バイデン大統領2024年の大統領選に不出馬を宣言」と予想したのも、1年半前にすでに民主党の大勢は「バイデン再選不支持」との国際情報筋からの信頼できる情報を得ていたからである。

それでは、なぜそれから1年半もの間バイデン氏が「民主党最有力大統領候補」の座にあったのか?それは、前記「バイデンはお払い箱か? 大統領選挙に向け混迷を深める米国政治」4ページ目「カマラ・ハリスしかいないのか」という問題に尽きる。

もともと、民主党議員も含めた多くの人々は、バイデン氏は2020年大統領選挙において「トランプに勝つためのワンポイント・リリーフ」だと考えていたと思われる。

つまり、2020年大統領選挙にバイデン氏が勝利した後、ハリス氏に禅譲するシナリオだ。

ところが、この思惑は、東京新聞2022年1月21日「逆風に苦しむカマラ・ハリス副大統領 異例の注目も移民問題などで批判強く バイデン政権1年」でも述べられているように、認知症疑惑を抱えている上に同8月31日公開「外交、軍事、内政、何をやっても『まるでダメ夫』なバイデン米大統領」よりもハリス氏の方が「人気が低い」という厳しい現実の前に瓦解した。

前期・東京新聞記事によれば、当時「支持率は平均39%ほどでバイデン氏(41%)より低く不支持率が10ポイント以上も上回っている」という惨憺たる状況であった。

最近の世論調査でも、ハリス氏への支持はバイデン氏を下回っていると伝えられる。

3月2日公開「『バイデンよりましだから』トランプが当選してしまうので『バイデンおろし』が始まった、でも誰が猫の首に鈴をつけるのか」で述べたように、「バイデンおろし」をした後に、「いったい誰を『後釜』に据えるのか」という大問題に答えを出せなかったことが、バイデン氏が大統領候補として「居座る」ことができた理由である。

しかし、前記「TV討論会」の悲惨な状況や、7月16日公開「暗殺未遂で『確トラ』、しかしトランプ第2期政権になっても重くのしかかる『バイデンの失われた4年』」というトランプ陣営の勢いが民主党重鎮たちに「最大級の危機感」を与えた。

その結果、「後継問題」を解決することなく「猫の首に鈴」をつける動きが活発化し、バイデン氏もそれに抗しきれなくなったと考える。