韓国、石油製品輸出が過去最大に…半導体と自動車に次ぐ3位

AI要約

韓国石油元売り4社の上半期の石油製品輸出量が過去最大を記録

国内石油精製業界の稼動率が高まり、輸出が増加

日本への石油製品輸出量が急増し、他国の環境が悪化している

上半期の韓国石油元売り4社の石油製品輸出量が上半期基準で過去最大を記録したことがわかった。大韓石油協会は24日、1~6月のSKエネルギー、GSカルテックス、エスオイル、HD現代オイルバンクの石油製品輸出量が2億4530万バレルと集計されたと明らかにした。これは石油協会の統計集計以降で上半期基準過去最高の輸出量だ。これまで過去最大だった2018年上半期の2億3700万バレルから6年ぶりに記録を更新した。

上半期石油製品輸出量は前年同期比7.3%増加して3年連続増加傾向だ。輸出額でも前年同期比9%増加した237億6224万ドル(約3兆6419億円)を記録した。輸出品目別に見れば半導体、自動車に続き輸出額3位を占めた。石油協会はガソリン、航空燃料など世界的石油需要増加に国内精油会社が稼動率増大で対応した影響に向け輸出が増えたものと説明した。今年上半期国内石油精製業界の稼動率は80%で2021年上半期の72.6%以後毎年着実に高まっている。

石油製品のうち最多輸出品目は軽油で、全輸出量の40%を占めた。ガソリンが23%、航空燃料が18%、ナフサが8%と続いた。

国別輸出量順位ではオーストラリアが18.6%、シンガポールが13.0%、日本が11.5%、中国が9.0%、米国が8.7%の順となった。オーストラリアは3年連続で最大の石油製品輸出相手国となった。輸出量が最も多く増加した国は日本だった。日本は脱炭素化とエネルギー節約に向け10年前に石油精製工場を統廃合して精製能力と燃料生産量が減少している。その上最近の円安で海外観光客が急増し航空燃料不足にまで陥り石油製品輸入を増やしている。日本へのガソリン輸出量は昨年上半期比より51%、航空燃料輸出量は70%増加した。

ただ今後の石油製品輸出環境は容易でない状況だ。4-6月期に入り中国とインドの石油製品輸出増加などで精製マージンが悪化しているからだ。