日本製ステンレス、反ダンピング関税撤廃 中国、WTO勧告受け

AI要約

中国商務省は23日、日本製ステンレス製品に対する反ダンピング関税を撤廃した。昨年WTOからの勧告に従い、中国が不当廉売関税を撤廃。日本からの輸入品が不当な価格で販売されたという中国の主張に対し、WTOが是正を求めていた。

日本の経済産業省はこの措置を歓迎し、保護主義的な貿易救済措置の乱用を許さず、措置の是正・撤廃を目指す意向を示した。

WTOの判断により、日本の主張が認められたことで、国際的な貿易ルールの整備や遵守が重要性を増す中、貿易摩擦の解消に向けた前進が見られた。

 【北京時事】中国商務省は23日、日本製ステンレス製品に対する反ダンピング(不当廉売)関税を撤廃した。

 昨年6月に世界貿易機関(WTO)から措置の是正を求める勧告が出ており、中国も従う方針を示していた。

 中国は日本などから輸入されたステンレスが不当に安く販売され、国内産業が打撃を受けたと主張。2019年に反ダンピング関税を導入した。WTOは日本の提訴を受け、中国の措置の不当性を認め、是正を求めていた。

 日本の経済産業省は23日、「わが国の主張が認められた成果だ。今後も、WTOの手続きを通じ、保護主義的な貿易救済措置の乱用は容認されないことを明確にし、措置の是正・撤廃を目指す」とするコメントを公表した。