印リライアンス第1四半期、利益が前年・予想を下回る

AI要約

インドの大手財閥リライアンス・インダストリーズは2024年第1・四半期の決算で、燃料販売マージンの低下により利益が前年を下回った。

売上高は2兆3600億ルピーに増加したが、主力の石油化学事業は減収となり、原油価格と価格差の影響を受けた。

アンバニ会長は、世界的な需要低迷と製油所新設が原因でクラック・スプレッドが減少したと述べた。

印リライアンス第1四半期、利益が前年・予想を下回る

[ベンガルール 19日 ロイター] - インドの大富豪ムケシュ・アンバニ氏が率いる大手財閥リライアンス・インダストリーズが19日発表した2024年第1・四半期(4―6月)決算の利益は、燃料販売マージンの低下により、1513億8000万ルピー(18億1000万ドル)にとどまった。

LSEGデータに基づくアナリスト予想の1628億7000万ルピーを下回り、前年同期の1601億1000万ルピーも割り込んだ。

同社はインド企業の株式時価総額で最大。

売上高は12%増の2兆3600億ルピーに膨らんだ。ただ、主力の石油化学事業の利払い・税引き・償却前の利益を指すEBITDAは14.3%減の1309億3000万ルピーに落ち込んだ。原油価格と石油製品の価格差「クラック・スプレッド」がガソリンを中心とした輸送用燃料で前年より30%落ち込んだことが要因だった。

同スプレッド減少についてアンバニ会長は「世界的な需要低迷と製油所新設」を理由に挙げた。